2009年度におけるセンター数学についての分析傾向と評価

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数学・第1問・第2問

【2】「集合・論理」は不等式を題材とした必要条件・十分条件や真偽に関する問題が出題された。一見問題文が長いために難しく見えてしまうが、ここでは数直線を利用して、区間の包含関係を考えると見た目より簡単にうまくいくものだった。

【1】「方程式・不等式」はxとyの2文字の2次式の因数分解と無理数の数値計算が出題された。計算量は少ないもののやや目新しい感じはあった。

「2次関数」は頂点の座標から始まって、x軸と接する条件、最小値の軸による場合分けと典型的な問題の出題であったで。図を描いてきちんと分類すれば容易に解けたはずだ。さらに分量はやや少なめといってよい。

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第3問・第4問

「場合の数・確率」はさいころの目の数の和が4以上になったらやめるという問題であった。規則的に考えることも可能だが、実際にはすべて書き出すのが早道のようで、そのために数え間違いも多かったようだ。単純で理解しやすい問題であったが時間のない中で解くのは大変だったと考えられる。

「図形と計量・平面図形」は図が与えられている形は久しぶりの登場であった。一見して角度が120度とわかるものの、問題の中では、この半分の60度となる角を探させている。角の二等分線や、円周角、相似比などを利用する総合的な問題であった。丁寧に誘導してあるので落ち着いて解くことが何よりも重要であった。